合気道について
合気道は、
開祖・植芝盛平翁(1883~1969)が日本伝統武術の奥義を究め、
さらに厳しい精神的修行を経て創始した現代武道です。
現在、世界140の国と地域で行われております。
『円の動き』を基本として、
入身と転換の体捌き、呼吸力から生まれる技によって、
お互いに切磋琢磨し合って稽古を積み重ね、
心身の錬成を図るのを目的としています。
合気道は他人と優劣を競うことをしないため、試合や競技を行いません。
稽古を積み重ねていく中でお互いを尊重し、和合の心を養います。
合気道が「和」の武道といわれる所以もここにあります。
合気道の技は力はいらないため、
稽古を積むことにより護身術として役立てることができ、
また全身運動であることから、
運動不足の解消や健康の維持増進など多様な目的に対応できる武道です。
合気道の稽古
稽古方法は、
「受け(攻撃をしかけ技を受ける)」
「取り(攻撃を捌いて技をかける)」
を交代しながら左右バランス良く反復稽古を積み重ね、心と身体を鍛えます。
お互いが交互に技を掛け合いながら稽古をするので、「思いやりの心」や「感謝の心」を学ぶことができます。
初めて習う人は、
基本動作として受け身、構え、間合い、入り身と転換の動き、力の使い方、基本の投げ技、固め技などを稽古します。
また、呼吸力の養成を立ち技、座り技などで鍛錬し、徐々に高度な技に入っていきます。
合気道の技は、腰を基点とした、切れ目のない柔らかな円運動が基本であり、
その動きは自然で無理がなく、特別な筋力を必要としておりません。
無理をせず合理的な動きが自然にできるように技を繰り返し反復しながら稽古するので、初めて習う人や老若男女を問わず誰でも安心して稽古できます。
稽古は基本を大切にし、体術(徒手技)のほか、短刀取りや、木刀・杖を使った武器技の稽古も行っております。